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自律神経失調症と筋トレ|効果・逆効果・おすすめ種目と強度の目安

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最近、体がだるくて気分が晴れない日が続いていませんか。病院で検査をしても異常が見つからず、それでも毎日のつらさが消えない。そんなとき「筋トレをしたら自律神経が整うって聞いたけど、本当なのかな」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当院には自律神経失調症でお悩みの方が多く来院されますが、なかには筋トレを始めたことで体調が悪化したという声も聞かれます。一方で、適度な運動が症状を和らげたという方もおられます。

つまり、筋トレには自律神経を整える可能性があると同時に、やり方を間違えると逆効果になる可能性もあるのです。

今回は、管理栄養士でもある整体院長の立場から、「なぜ筋トレが自律神経に作用するのか」という体の内側のメカニズムと、「どの種目を・どの強度で・どう見極めるか」という具体的な実践方法に絞ってお伝えします。

📋 この記事でわかること

  • 筋トレが自律神経に作用する体内メカニズム(セロトニン/BDNF/血流)
  • 自律神経失調症の方に向く種目・向かない種目の違い
  • 症状の重さに合わせた強度・頻度の具体的な目安
院長:柴田

筋トレを頑張っているのに、かえってしんどくなってしまう方も少なくありません

監修・執筆:柴田 孝史(整体師・管理栄養士 / からだ回復センター京都城陽整体院 院長)→ [院長紹介はこちら]

目次

筋トレが自律神経に作用する3つのメカニズム

筋トレが「なんとなく体に良い」ではなく、自律神経に具体的にどう作用するかを理解しておくと、取り組み方が変わります。

① セロトニン・エンドルフィンの分泌

筋肉を収縮させる運動を行うと、脳内でセロトニンとエンドルフィンの分泌が促進されます。セロトニンは「覚醒と安定」の両方を担う神経伝達物質で、交感神経・副交感神経どちらかに偏らず神経全体のトーンを安定させる働きがあります。エンドルフィンは鎮痛・抗ストレス効果をもたらし、慢性的な緊張状態を和らげます。

② BDNFによる神経可塑性の向上

筋トレ中にはBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が分泌されます。

BDNFは脳の神経細胞の働きを支え、神経の適応力や回復力に関わるとされており、ストレスによって低下した神経の働きをサポートし、自律神経のバランスを整えやすくする土台になります。特に、慢性ストレスで過緊張状態が続いた方にとって、こうした働きは重要なポイントです。

③ 筋肉ポンプによる血流改善

自律神経が乱れると末梢血管の収縮・拡張調節がうまく働かなくなり、冷えやのぼせ、頭痛などの症状が出やすくなります。筋トレで大きな筋肉(特に下半身)を動かすと、筋肉がポンプ代わりになって血流を促進し、末梢まで酸素と栄養が届きやすくなります。これが「体が温まって楽になった」という感覚につながります。

交感神経・副交感神経の「切り替え力」を鍛える

自律神経失調症の本質は、交感神経と副交感神経の「切り替えが下手になること」です。常に交感神経が優位で、リラックスすべき場面でも副交感神経に移行できなくなります。

筋トレは「運動中→交感神経優位」「運動後→副交感神経優位」というメリハリのある切り替えを意図的に起こす行為です。この切り替えを繰り返すことで、自律神経の応答性そのものが鍛えられていきます。

ただしこれは、切り替えに耐えられる体力がある場合に限ります。体が消耗しきっているときに強度の高い筋トレを行っても切り替えは起きず、交感神経の過緊張が悪化するだけです。強度の選び方が非常に重要な理由はここにあります。

自律神経失調症の方に向く種目・向かない種目

プランクは体幹を鍛え、姿勢改善に効果的です
プランクは体幹を鍛え、姿勢改善に効果的です

筋トレと一口に言っても、種目によって自律神経への影響はまったく異なります。

重要なのは「大きな筋肉をゆっくり動かせるか」「呼吸を止めずに続けられるか」の2点です。この条件を満たす種目は副交感神経への切り替えを助け、逆に息を止めて踏ん張るような種目は交感神経を過剰に刺激してしまいます。

症状が出ている時期は、まず以下の種目から取り入れてみてください。

✅ 向く種目(低〜中強度・自重が中心)

種目部位自律神経への作用
スクワット(自重)大腿四頭筋・臀筋下半身ポンプ作用で血流促進。1セット10〜15回が目安
プランク体幹全体姿勢改善→胸郭が開く→呼吸が深くなる→副交感神経促進
ヒップヒンジ(お辞儀運動)ハムストリングス・腰背部脊椎周囲の血流改善。脊柱軸の安定に直結
壁プッシュアップ胸・肩・三頭筋負荷が低く、呼吸を止めずに行いやすい
カーフレイズふくらはぎ「第二の心臓」を動かし、起立性調節機能を補助

❌ 向かない種目(症状が強い時期)

  • ベンチプレス高重量:胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなりやすい
  • 高重量バーベル種目(デッドリフト・スクワット高負荷):息を止める「バルサルバ法」が必要になり、交感神経を急激に刺激する
  • HIIT・タバタ式:強度が高すぎて回復に時間がかかり、疲労が抜けなくなる

強度と頻度の処方|症状の重さ別に解説

「どのくらいやればいいの?」という疑問に、症状の重さ別に具体的な目安でお答えします。

大切なのは、今の自分の体の状態に合った負荷を選ぶことです。元気なときの「頑張れる量」を基準にしてしまうと、自律神経の回復を妨げる原因になります。まずは「物足りないくらい」から始めることが、結果的に早い改善につながります。

症状が強い場合や診断を受けている方は、医療機関と併用しながら取り組むことも大切です。

★症状が重い時期(疲労感・不眠・動悸が強い)

項目目安
種目プランク・壁プッシュアップ・カーフレイズのみ
強度最大心拍数の40〜50%。会話できるくらいの楽さ
時間1回10分以内
頻度週2回、間に2日以上の休息
終了の目安「少し動いたが気持ち良い」と感じたら即終了

★症状が落ち着いてきた時期(日常生活はこなせる)

項目目安
種目スクワット・プランク・ヒップヒンジを組み合わせ
強度最大心拍数の50〜60%。軽く汗ばむ程度
時間1回15〜20分
頻度週2〜3回
終了の目安翌日に疲労が残らないことを確認しながら

チェックポイント:筋トレ翌朝に「昨日より体が重い」と感じる場合は、強度か頻度が過多です。1段階落としてください。


「筋トレで悪化している」サインの見極め方

以下のサインが出ている場合は、筋トレが自律神経の回復を妨げている可能性があります。すぐに強度を落とすか、一時休止してください。

  • 運動後に動悸・息切れが30分以上続く
  • 筋トレをした日の夜に眠れなくなった
  • 翌日以降も疲労感がむしろ増している
  • 気分の落ち込みが強くなった(セロトニン枯渇サイン)
  • 食欲がなくなった(交感神経過剰刺激による消化抑制)

これらは「もっと頑張れ」のサインではなく、「今の体には負荷が大きすぎる」という体のシグナルです。

呼吸と姿勢が筋トレ効果を左右する理由

筋トレ中に最も意識してほしいのは呼吸です。力を入れるとき(収縮)に息を吐き、力を抜くとき(伸展)に息を吸う。このリズムを守るだけで、横隔膜の動きが活性化され、副交感神経の促進につながります。

逆に、呼吸を止めて踏ん張ると胸腔内圧が急上昇し、自律神経への負担が大きくなります。「重すぎて呼吸を止めてしまう重量」は、自律神経失調症の方には合っていないと判断してください

また、猫背・巻き肩の姿勢のまま筋トレを行うと、胸郭が開かず呼吸が浅いままになります。姿勢と自律神経の関係については、→猫背と自律神経失調症の関係はこちらで詳しく解説しています。

整体と筋トレを組み合わせる意味

骨格の歪みや筋肉の過緊張がある状態で筋トレを行っても、動きが偏ってしまい、特定の筋肉・神経への負荷が集中します。整体施術で骨格・筋肉のバランスを整えてから筋トレを行うことで、正しい神経筋ルートで動かせるようになり、自律神経への効果が高まります

当院では整体施術と並行して、その方の症状の段階に合った運動指導も行っています。「何から始めればよいかわからない」という方は、まずご相談ください。

食事・睡眠との連携について

筋トレの効果を最大化するためには、運動後のタンパク質補給睡眠の質が鍵になります。ただし、これらは別記事で詳しく解説しています。ここでは要点だけお伝えします。

ストレス回復全般→ ストレス回復と体の関係はこちら

食事との連携
→ [食べることで整える:神経のバランスを支える栄養素]
→ [自律神経と栄養の関係はこちら]

睡眠・一日の過ごし方→ 自律神経を整える一日の過ごし方はこちら

よくあるご質問

Q1. 自律神経失調症でも筋トレは毎日やったほうが良いですか?

A.
毎日は逆効果になる可能性が高いです。自律神経が乱れているときは、体の回復力そのものが低下しています。毎日筋トレを行うと交感神経が刺激され続け、「疲れているのに眠れない」「翌日の倦怠感がひどい」という状態を招きやすくなります。

目安は週2〜3回、必ず休息日をはさむこと。翌朝に昨日より体が重く感じる場合は、頻度か強度を落とすサインです。「毎日少しずつ動く」よりも、「適切な負荷×しっかり回復」のサイクルを作ることが、自律神経を整えるうえでずっと大切です。

Q2. 整体に通いながら自宅で筋トレをしても大丈夫ですか?

A.
大丈夫です。むしろ組み合わせることで効果が高まります。

整体施術で骨格・筋肉のバランスが整うと、自宅での筋トレも「正しい動きで行いやすくなる」ため、自律神経への効果が出やすくなります。ただし、施術直後は体が変化している状態なので、当日の筋トレは軽めに留めるか休息をとることをおすすめしています。

どの種目をどのくらいの強度で行うかは、症状の段階によって変わります。「自分に合った筋トレの始め方がわからない」という方は、来院時にお気軽にご相談ください。あなたの体の状態に合わせてご提案します。

まとめ|まず「悪化させない筋トレ」から始めましょう

毎日がだるくて、何をしても疲れが取れない——そんな状態で「運動しなきゃ」と思っても、どこから手をつければいいか迷うのは当然のことです。

この記事でお伝えしたことを3つにまとめます。

  • 筋トレはセロトニン・BDNF・血流改善という3つの経路で自律神経に作用する。ただし強度を誤ると交感神経を刺激しすぎて逆効果になる
  • 向く種目はスクワット・プランク・カーフレイズなど低〜中強度の自重運動。高重量・HIIT系は症状が強い時期には避ける
  • 翌朝に疲労が残るなら強度オーバー。「気持ち良く動けた」と感じる負荷が、今のあなたに合った正解

まずは週2回・1回15分以内の軽いスクワットとプランクから始めてみてください。 「これで合っているのかな」と感じたときこそ、無理に続ける前に一度体の状態を見直すことが大切です。

お一人で判断が難しい場合は、お気軽にご相談ください。 整体師と管理栄養士の両方の視点から、あなたに合った取り組み方を一緒に考えます。

この症状について、もう少し知りたい方へ

この記事では、自律神経失調症と筋トレについて、整体の視点からお伝えしてきました。

症状別のページでは病院との役割の違いや、当院での考え方、実際に来院された方の声なども紹介しています。「自分の状態に近いかもしれない」そう感じる部分があれば、参考にしてみてください。

気軽にご相談ください。

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からだ回復センター京都城陽整体院

からだ回復センター京都城陽整体院には、城陽市・宇治市・京田辺市を中心に、京都府南部にお住まいの方が多く来院されています。

病院で「異常はない」と言われたものの、体の不調が続いて不安を感じている方や、薬だけに頼らず、体の状態を整えていきたいと考えている方からご相談をいただくことが多い整体院です。

アクセス・通いやすさについて

  • 近鉄京都線「富野荘駅」から徒歩4分
  • 京奈和自動車道「城陽インター」から車で約5分
  • アルプラザ城陽から車で約5分
  • 駐車場2台完備(お車でのご来院も便利です)

※京都市内や奈良県からお越しの方もいらっしゃいます。少し遠方にお住まいの方も、どうぞお気軽にご相談ください。


院長:柴田

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