
院長:柴田お気軽にご相談ください!

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こんにちは。パニック障害があると、体を動かしたいと思っていても、動悸や息苦しさが出たらどうしようと不安になりませんか。
パニック障害に伴う体の緊張では、首や肩がこわばったり、呼吸が浅く感じられたりする方も少なくありません。
この記事では、無理をしないことを前提に、自宅で取り入れやすいストレッチ、軽い筋トレ、体操、ツボ押しについてお伝えします。発作時の対処ではなく、普段から体を動かしやすくするための内容です。
監修・執筆:柴田 孝史(整体師・管理栄養士/からだ回復センター京都城陽整体院 院長)



頑張りすぎない運動から始めることが 長く続けるいちばんの近道です
この記事でわかること
不安が続くと、本人が意識していなくても、首、肩、背中、胸まわりに力が入りやすくなります。体が緊張した状態では、呼吸も浅くなり、疲れが抜けにくく感じることがあります。
ストレッチの目的は、強く伸ばすことではありません。今の体の状態を確認しながら、固まりやすい部分をゆっくり動かし、力が抜ける感覚をつかむことです。痛み、めまい、強い動悸が出る日は中止してください。
椅子に浅く腰かけ、背中を無理なく起こします。両肩を耳へ近づけるようにゆっくり持ち上げ、力を抜きながら下ろします。これを数回繰り返してみてください。
次に、腕を前へ伸ばして両手を組み、背中を丸めるように腕を遠くへ押し出します。肩甲骨の間が少し広がる感覚があれば十分です。
首を勢いよく回したり、痛みを我慢して伸ばしたりする必要はありません。特に首に強い痛みやしびれがある方は、無理に行わず、医療機関への相談を優先してください。
長時間のスマートフォン操作やデスクワークでは、肩が前へ入り、胸の前が縮こまりやすくなります。その姿勢が続くと、呼吸がしにくいと感じる方もいらっしゃいます。
壁の横に立ち、片手を肩の高さで壁につけます。そのまま体を手と反対側へ少しだけ向けると、胸の前から腕の付け根が伸びます。
息を止めず、心地よく伸びる範囲で10〜30秒ほど保ちます。左右を一度ずつ行えば十分です。胸の痛み、強い息苦しさ、めまいがあるときは実施せず、必要に応じて医療機関へ相談してください。
就寝前は、日中に座り続けて固まりやすいお尻や股関節まわりを、やさしく動かす時間に向いています。
仰向けになり、両膝を立てます。片方の膝を両手で抱え、胸へ少し近づけます。腰やお尻が気持ちよく伸びるところで止め、反対側も同じように行いましょう。
腰に痛みが出る、股関節に違和感がある場合は、膝を胸へ引き寄せすぎないことが大切です。寝る直前に「しっかり運動しなければ」と考えるよりも、数分で終える気楽さを大切にしてください。
筋トレと聞くと、息が上がるほどきつい運動を想像するかもしれません。しかし、パニック障害があり動悸に不安を感じる方は、最初から強い負荷をかける必要はありません。
ここでご紹介するのは、体を支える筋肉をゆっくり使うための軽い自重トレーニングです。発作を治すための運動ではなく、日常生活で疲れにくい体を目指す補助的な習慣として取り入れてください。
自分の体重を使った軽い運動は、特別な器具がなくても始められます。太ももやお尻、背中などの大きな筋肉を適度に使うと、座りっぱなしで固まった体を動かすきっかけになります。
おすすめは、椅子からゆっくり立ち上がり、ゆっくり座る動きです。背すじを反らしすぎず、足裏で床を押す感覚を意識します。
最初は5回ほどで構いません。翌日に強い疲労や筋肉痛が残るなら、回数が多すぎた可能性があります。できる日だけ少しずつ続ける方が、体にはやさしい方法です。
運動中の心拍数の上昇、発汗、息切れは、パニック発作のときの体感と似ているため、不安が強くなることがあります。
会話ができる程度の楽な強さから始め、少しでも怖さや体調不良が強まるなら中止することが大切です。
「今日は3分だけ」「椅子から5回立つだけ」と、終わりを先に決めておくと取り組みやすくなります。一人では不安な方は、家族がいる時間に行う、安心できる場所で始めるといった工夫もよいでしょう。
胸痛、失神、強い息苦しさ、心臓や呼吸器の病気がある方は、運動を始める前に主治医へ確認してください。
運動を習慣にするには、特別な時間を作りすぎないことも大切です。毎日30分歩けなくても、朝の支度前、仕事の合間、テレビを見た後など、生活の中に短い動きを入れるだけでも十分なスタートになります。
完璧に続けようとして苦しくなるより、「今日はここまでできた」と思える量を積み重ねていきましょう。疲労が強い日や体調が不安定な日は、休むことも体を整える大切な選択です。
両腕を前から上へゆっくり上げ、痛みのない範囲で下ろします。次に、足を肩幅ほどに開き、膝を少しだけ曲げてから戻します。
体を大きく反らしたり、跳んだりする必要はありません。肩、背中、股関節、膝が少し動いたと感じられれば十分です。
動きを速くすると呼吸も乱れやすくなります。自分のペースで、反動をつけず、ゆっくり行いましょう。運動中に症状が強くなる場合は、その日の体操は終えてください。
長く座っているときは、足首をゆっくり曲げ伸ばしするだけでも、足まわりを動かすきっかけになります。
次に、肩を前から上、後ろ、下へと大きく回します。肩甲骨が動くことを意識すると、首や肩に入っていた力へ気づきやすくなります。
座ったまま片膝を少し持ち上げ、下ろす動きもおすすめです。左右を交互に数回行い、疲れないところで止めましょう。仕事の集中力が落ちたときに、気分を切り替える時間としても使えます。
ツボ押しやセルフマッサージは、パニック障害そのものを治療する方法ではありません。ただ、手首や首、肩などに触れ、固さや冷え、力の入り方に気づくことは、体をいたわる時間になります。
強く押すことや、痛みを我慢することは逆効果になる場合があります。「少し気持ちがよい」と感じる程度の弱い刺激で、短時間にとどめてください。痛みやしびれが広がる場合は中止しましょう。


内関は、手のひらを上に向けたとき、手首のしわから指3本分ほど肘側にある、腕の中央付近の場所です。反対側の親指で、ゆっくり触れるように押します。
神門は、手首の小指側にあるくぼみの近くです。こちらも、強く押し込まず、呼吸を止めずに数秒間触れる程度で構いません。
ツボの場所には個人差があり、正確な一点を探し続ける必要はありません。手首まわりをやさしく触れて、心地よい場所を見つけるくらいの気持ちで行ってください。
首や肩を強くもむと、かえって筋肉が緊張したり、翌日にだるさが残ったりすることがあります。首の前側や、首を強くひねるようなマッサージは避けましょう。
おすすめは、肩の上に手のひらを置き、服の上から包むように触れる方法です。押し込むのではなく、手の温かさを伝えるように20〜30秒ほど置いてみてください。
セルフケアは強さよりも、体が安心できる刺激で終えることを大切にしてください。
首や肩のこりがつらいとき、「温めた方がよいのか、冷やした方がよいのか」と迷うことがあります。使い分けの基本は、慢性的なこわばりなのか、急な痛みや熱感を伴う状態なのかを確認することです。
ただし、自分で判断しにくい強い痛み、腫れ、しびれ、発熱がある場合は、温冷ケアだけで済ませず、医療機関へ相談してください。
長時間の同じ姿勢や緊張によって、首や肩が重く固まっているように感じる場合は、入浴や温かいタオルでやさしく温めると、心地よく感じることがあります。
熱すぎるお湯や長時間の入浴は、のぼせや動悸につながることもあります。温める場合は、体調を見ながら短時間にとどめてください。
ぶつけた直後、ひねった直後、明らかな腫れ、熱っぽさ、ズキズキする強い痛みがある場合は、急性の炎症が起きている可能性があります。そのようなときに強く温めると、症状が悪化する場合があります。
保冷剤を使う場合は、直接肌へ当てず、タオルで包んで短時間にしてください。痛みが強い、動かせない、しびれがある場合は、自己処置を続けず、医療機関で確認を受けましょう。
A. すぐに動きを止めて休んでください。この記事は発作時の対処法ではなく、普段から体を動かしやすくするための内容です。症状が強い日は運動自体を中止し、無理に続けないことが大切です。
A. 毎日でなくても大丈夫です。「今日はここまでできた」という量を積み重ねることが目標で、疲労が強い日や体調が不安定な日は休むことも体を整える選択の一つです。
A. ツボ押しやセルフマッサージはパニック障害そのものを治療する方法ではありません。体に触れて緊張や冷えに気づくためのセルフケアとして、他の運動と併せて取り入れるものです。
A. 慢性的なこわばりには温め、ぶつけた直後やひねった直後、腫れや熱感がある場合は冷やすのが基本です。強い痛みやしびれ、発熱がある場合は自己処置を続けず医療機関へ相談してください。



できなかった日があってもいいです 自分に合う量を見つけていきましょう
パニック障害があると、動悸や息苦しさが怖くなり、体を動かすことまで避けたくなるかもしれません。それでも、体調が落ち着いている日に、少しだけ肩を動かす、椅子から立ち上がるといった小さな運動から始めることはできます。
大切なのは、運動を義務にしないことです。できなかった日があっても問題ありません。体の反応を確認しながら、自分に合う量を見つけていきましょう。
当院では、医療機関での診断や治療を大切にしたうえで、首肩の緊張、姿勢、体の動かしにくさなどを丁寧に確認しています。必要に応じて、日常で続けやすい体操や、食事・休息の整え方も一緒に考えます。
一人で頑張りすぎず、体を動かすことへの不安や、どの運動ならできそうかということも、いつでもご相談ください。

