
院長:柴田お気軽にご相談ください!

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こんばんは。夜になると「また発作が起きたらどうしよう」と考えてしまい、布団に入っても体の力が抜けないことはありませんか。
パニック障害に伴う不安があると、眠りたい気持ちはあるのに、動悸や息苦しさ、首肩の緊張が気になって眠れない夜もあると思います。
この記事では、寝る姿勢、枕やマットレス、入浴、日中の姿勢など、睡眠環境を整えるためのポイントをお伝えします。発作時の対処法ではなく、毎晩少しでも安心して休める環境をつくるための内容です。
監修・執筆:柴田 孝史(整体師・管理栄養士/からだ回復センター京都城陽整体院 院長)



眠れない夜ほど頑張ろうとせず 体が休みやすい環境を一つずつ整えていきましょう
この記事でわかること
眠りに入る前の体は、日中の活動状態から休息へと切り替わろうとしています。しかし、首や肩に力が入ったまま、胸まわりが縮こまった姿勢で横になると、体が落ち着きにくいと感じることがあります。
寝る姿勢に絶対の正解はありません。仰向けで楽な方もいれば、横向きの方が胸やお腹の圧迫感を減らせる方もいます。大切なのは、呼吸のしやすさや首肩の負担を確認しながら、自分に合う姿勢を探すことです。


仰向けは、体の左右にかかる負担を均等にしやすい姿勢です。ただし、枕が高すぎると首が前へ曲がり、胸まわりが窮屈に感じることがあります。
横向きは、抱き枕やクッションを使うことで、肩や腕の置き場所をつくりやすい姿勢です。膝の間に薄いクッションを挟むと、腰や骨盤まわりが楽に感じる方もいらっしゃいます。
どちらの姿勢でも、息を大きく吸おうと頑張る必要はありません。「息を吐いたときに肩が少し下がる」「胸がつぶれた感じが少ない」と思える姿勢を選んでみてください。
横になると胸が気になり、不安が強くなる方は、完全に仰向けになるよりも、上半身を少しだけ高くする姿勢が楽に感じられる場合があります。
枕を重ねすぎると首へ負担がかかるため、背中側にクッションや座布団を置き、ゆるやかに上体を支える方法を試すこともできます。
「眠らなければ」と姿勢を固定するより、苦しくない向きへ少し動きながら、体が楽な位置を見つけることが大切です。
夜間の胸痛、強い息苦しさ、冷や汗、失神感などがある場合は、寝る姿勢だけで様子を見ず、医療機関へ相談してください。
眠れない夜は、時計を見るほど焦りが強くなり、「明日がつらくなる」「また眠れなかった」と考えが広がりやすくなります。けれど、眠ろうと努力しすぎることが、かえって体を緊張させる場合があります。
ここでは、睡眠を無理にコントロールしようとするのではなく、眠りに入りやすい状態をつくるための考え方をお伝えします。眠れない日があっても、すぐに何とかしようと焦らず、できることから少しずつ整えていきましょう。
仕事のこと、家族のこと、明日の予定、体調への不安などを考え続けていると、布団に入ってからも頭の中が忙しいままになります。
寝る直前まで明るい画面を見ることや、刺激の強い動画、仕事の連絡を確認することも、気持ちを切り替えにくくする一因になることがあります。
就寝前は、部屋の照明を少し落とし、スマートフォンを手元から離す時間を作るだけでも構いません。特別なことを増やすより、刺激を少し減らすことから始めましょう。
眠れないまま布団の中で「早く眠らなければ」と考え続けると、寝室そのものが緊張する場所になってしまうことがあります。
しばらく横になっても眠気が来ないときは、暗すぎない別の部屋で静かに過ごし、眠気を感じてから寝室へ戻る方法もあります。
眠れない自分を責めず、眠気が来るまで体を休ませる時間だと考えることが、夜の焦りを減らす第一歩です。
読書をする場合は、内容が刺激的すぎないものを選びましょう。寝酒で眠ろうとする方法は、夜中に目が覚めやすくなることもあるためおすすめできません。


枕やマットレスを変えたからといって、パニック障害そのものが治るわけではありません。ただ、寝ている間に首、肩、腰へ負担がかかり続けると、朝から体がこわばり、疲れを持ち越したように感じることがあります。
高価な寝具を急いで買う必要はありません。まずは今使っている枕の高さ、マットレスの沈み込み方、寝返りのしやすさを確認し、タオルや薄いクッションで調整できる範囲から試してみましょう。


仰向けで寝たとき、あごが胸へ近づきすぎたり、反対にあごが上を向きすぎたりする枕は、首に負担がかかりやすくなります。
横向きでは、頭が肩側へ大きく傾かず、首から背中までがなだらかにつながる高さが目安です。肩幅が広い方は、仰向けよりも横向きで少し高さが必要になることがあります。
枕を替える前に、バスタオルを折りたたんで高さを微調整してみると、自分に合う感覚をつかみやすくなります。首の痛みや手のしびれが強くなる場合は使用を中止してください。
柔らかすぎるマットレスは、腰やお尻が沈み込み、寝返りを打ちにくく感じることがあります。反対に硬すぎると、肩や骨盤など出っ張った部分に圧が集中し、痛みで目が覚める方もいます。
理想は、立っているときの自然な背骨のカーブを、横になったときにも大きく崩しにくい硬さです。
店頭で短時間寝るだけでは分かりにくいため、試用期間の有無や、返品・交換条件も確認しておくと安心です。寝具を選ぶときは、口コミよりも、ご自身が寝返りを打ちやすいかを大切にしてください。
ベッドと布団のどちらが優れているかは、一概には言えません。寝具の種類よりも、体を楽に支えられること、暑すぎず寒すぎない寝室で休めることの方が大切です。
ただし、床から立ち上がるときに腰や膝へ負担がかかる方、夜中に体調が不安になり立ち上がることが多い方は、ベッドの方が動きやすい場合があります。
布団を使う場合は、へたりや湿気にも注意しましょう。干したり、敷きっぱなしにしないようにしたりと、清潔で心地よい環境を保つことも眠りやすさにつながります。


入浴は、体の冷えや緊張を和らげ、就寝前の気持ちを切り替える時間として取り入れやすい習慣です。湯船につかることが負担に感じる場合は、短時間のシャワーや足湯でも構いません。
ただし、熱い湯に長く入ると、のぼせや動悸を感じ、かえって不安になることがあります。パニック症状がある方は、38〜40度程度のぬるめのお湯を目安に、気持ちよいと感じる範囲で無理なく行うことを優先してください。
入浴は、就寝の1〜2時間前を目安に終えると、体温がゆるやかに下がる流れに合わせて寝つきやすくなるとされています。
帰宅が遅くなり、就寝直前になってしまう日は、熱いお湯で長く入るよりも、ぬるめのシャワーで済ませる方が楽な場合があります。
毎日理想通りの時間に入れなくても大丈夫です。「寝る直前に熱いお風呂へ入らない」ということだけ意識してみると、続けやすいでしょう。
湯温は、38〜40度程度のぬるめのお湯を目安にしましょう。少しぬるいと感じるくらいでも、ゆっくりつかることで体が温まり、就寝前の気持ちを落ち着けやすくなります。
入浴時間は、まず10分前後を目安にしてください。長くても10〜15分ほどとし、汗をかきすぎる、顔が赤くなる、胸がドキドキする、息苦しい、気分が悪いと感じる場合は、すぐに湯船から出て休みましょう。
42度以上の熱い湯は体への刺激が強く、就寝前には向かないことがあります。入浴は体を追い込む時間ではなく、気持ちよく終えられる時間にすることが大切です。
睡眠中の姿勢だけでなく、日中にどのような姿勢で過ごしているかも、夜の首肩や腰の緊張に影響します。長く座ったままの仕事、片側へ体重をかける座り方、足に合わない靴などは、体の一部に負担を集めやすくなります。
ここで大切なのは、完璧な姿勢を一日中保とうとしないことです。体は同じ姿勢が続くことで疲れます。少し姿勢を変える、立ち上がる、靴を見直すといった小さな工夫が、夜の体のこわばりを減らすきっかけになります。
パソコンやスマートフォンを見るとき、頭が前へ出た姿勢が続くと、首や肩、背中の筋肉には負担がかかります。
日中に入った力が抜けないまま夜を迎えると、横になっても首肩の違和感が気になり、眠りに入りにくくなることがあります。
椅子に座るときは、深く腰かけ、足裏を床につけることから始めてみてください。背すじを無理に伸ばし続けるより、30〜60分ごとに姿勢を変える方が現実的です。
サイズが合わない靴、かかとが高すぎる靴、底がすり減った靴は、歩くたびに足、膝、腰へ余計な負担をかけることがあります。
足元が不安定だと、体はバランスを取ろうとして、知らないうちにふくらはぎや腰、肩まで緊張させることがあります。
靴を選ぶときは、つま先に少し余裕があり、かかとが安定し、足の甲を適度に支えられるものを目安にしてください。夕方に試着すると、むくみを含めた足の状態に合わせやすくなります。



眠ろうと頑張るより、まずは体が「楽」と感じる環境をつくっていきましょう
眠れない夜が続くと、「今夜も眠れなかったらどうしよう」という不安が、さらに眠りを遠ざけてしまうことがあります。だからこそ、眠りを頑張るのではなく、体が休みやすい環境を整えることから始めてみてください。
枕の高さを少し変える、上半身を楽に支える、入浴の時間を早める、スマートフォンを見る時間を少し短くする。それだけでも、夜の過ごし方は変わる可能性があります。
当院では、医療機関での診断や治療を大切にしたうえで、首肩の緊張、姿勢、寝る姿勢、体の使い方などを丁寧に確認しています。眠りやすい体づくりを考えるときには、生活リズムや日々の食事についても、無理のない範囲で一緒に整理できます。
不安な夜を一人で抱え込まず、少しでも楽に休める方法を一緒に探していきましょう。いつでもご相談ください。

