側弯症

側弯症とは

背骨が左右に曲がり、ねじれを伴う状態を「側弯症（そくわんしょう）」といいます。医学的には「脊椎側弯症」と呼ばれることもあります。

本来まっすぐなはずの背骨が、横に弯曲しながらねじれることで、肩や腰の高さの違い、背中や肋骨の突出など、見た目の変化が現れることがあります。症状が進むと、呼吸や内臓の働きに影響を及ぼす場合もあります。

側弯症にはいくつかのタイプがありますが、もっとも多いのは思春期に発症する「特発性側弯症」で、はっきりとした原因はわかっていません。そのほかにも、大人になってから背骨が曲がってくる「成人側弯症」や、姿勢のクセや筋肉の緊張が原因で起こる「機能性側弯」などがあります。

日本では、学校検診でおよそ3～4％の子どもに側弯が見つかるとされており、全国で数十万人の患者がいると推定されています

当院にも、こうした側弯症に悩む患者さまが来院されています。

側弯症を放置すると、さまざまな悪影響が生じる可能性があります。

側弯症を放置すると、背骨の歪みが進行し、腰痛や背中の痛み、肩こりが慢性的に続くことがあります。また、背骨の歪みによって内臓が圧迫され、消化不良や呼吸機能の低下を引き起こす場合もあります。

重度になると、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの合併症が生じたり、まれに心肺機能に影響を及ぼすこともあるため、早めの対処が望まれます。

整体で側弯症は治るの？

結論から言えば、背骨そのものの変形（骨のカーブ）を完全に元に戻すことはできません。しかし、整体では以下のような形でサポートが可能です。

整体でできること

このような方におすすめです

特に軽度の側弯症や成長期後の安定期にある方には、整体は有効なケア手段です。

側弯症の原因

多くは、思春期に発症する「特発性側弯症」と呼ばれるタイプで、現代医学でも原因がはっきりしていないことがほとんどです。

「なぜ曲がるのか？」という問いには、まだ明確な答えが出ていないのが現状です。

しかし、これまでの検査や施術の経験からわかってきたのは、側弯症が進行したり、不調を感じやすくなる背景には、いくつかの“悪化要因”が関わっているということです。

たとえば、姿勢のクセ、筋肉のアンバランス、身体の使い方の偏り、ストレス、神経系の緊張状態など。こうした要素が重なり合うことで、背骨にかかる力のバランスが崩れ、側弯が強くなったり、痛み・疲労感・自律神経の乱れなどを引き起こすことがあります。

側弯症や、その進行・悪化の背景には、次のような要因が関わっていると考えられています。

側弯症は、これら複数の要因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

背骨や骨盤、筋肉、神経のバランスが崩れることで発症・悪化していくことが多く、人によって原因や程度もさまざまです。

そのため、改善のためにはまず丁寧な検査と評価を行い、現在の状態を見極めることが重要です。

これまで病院や他の治療院で思うような変化が得られなかった方も、どうか諦めずにご相談ください。当院では、身体の状態と丁寧に向き合いながら、一人ひとりに合わせた整体を行っていきます。

病院とはここが違います

医療機関での一般的な対処法。

経過観察

経過観察のみでは、症状の進行を止められないこともある。

装具治療

コルセットの長期装着で、身体や心にストレスを感じることもある。

手術療法

手術は身体への負担が大きく、回復にも時間がかかる場合がある。

当院の整体では…

当院では、姿勢や筋肉のバランスを整えることで、背骨への負担を軽減し、呼吸の深さや体の使い方にも働きかけ、日常生活での快適さと機能の回復を目指します。

優しい刺激の整体なので、医療機関での治療と併用も可能です。

「経過観察中だけど、何か自分でできることを始めたい」

「装具治療と並行して、体を整えたい」

そんな方にこそ、整体は選択肢のひとつになります。

側弯症を改善するために

側弯症は、見た目のゆがみだけでなく、その背景にある身体の使い方や筋肉・神経のバランスが影響していることも少なくありません。だからこそ、まずは「なぜゆがみが起きているのか」を丁寧に見つめ直すことが、改善への第一歩となります。

当院では、背骨のゆがみを多角的に捉えるために、複数の検査や評価を行います。

姿勢や骨盤、筋肉のバランス、身体の使い方などを丁寧に確認し、側弯症に影響している要因を一つひとつ見極めていきます。

そのうえで、検査結果に基づいた明確な根拠をもとに、身体に無理のない方法で、施術や生活面での対策を丁寧に進めていきます。

当院の特徴

20年以上の施術経験を持ち、側弯症への対応も行っている院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、背骨や姿勢のゆがみだけでなく、自律神経のバランス、ストレスの影響、栄養状態といった身体の内側の働きまで含めて、側弯症の背景にある要因を多角的に検査・評価しています。

肩や骨盤の傾き、筋肉の緊張や左右差といった局所的な問題だけでなく、全身のバランスや体質を見極めながら、一人ひとりに合わせた根本的なアプローチを行います。

これは、栄養と施術の両面から自然治癒力を引き出し、悪化の予防や日常のつらさを軽減する、当院ならではの“トータルケア”の考え方です。

栄養面と身体機能の両方に精通した専門家だからこそ、その場しのぎではない、本当に必要なケアを見極めることができます。

また、検査から施術までをすべて院長が一貫して担当することで、わずかな身体の変化や症状の波も見逃さず、「昨日より少し楽」と感じられる変化を丁寧に積み重ねていきます。

この一貫性と誠実なケアが、多くの方の笑顔と安心につながっています。

当院では、医療機関との併用もおすすめしています。レントゲンや診断結果をもとに、それぞれの役割を活かしながら、よりよい方向へ一緒に向かっていけるよう心がけています。

装具療法やマッサージ、痛み止めでは変化がなかった方も、どうかあきらめずに一度ご相談ください。

側弯症のQ＆A

側弯症は自然に良くなりますか？

軽度の機能性側弯であれば、成長とともに自然に改善するケースもありますが、多くの特発性側弯症は自然にまっすぐには戻りません。経過を見ながら適切なケアを取り入れることが大切です。

どれくらいで良くなりますか？

進行度や年齢、生活習慣などによって異なりますが、早期に取り組むことで姿勢や不調の軽減を実感される方も多いです。

側弯症の方がしてはいけないことはありますか？

激しいねじれ運動や、片側に負担のかかる姿勢・動作はできるだけ避けましょう。無理なストレッチや体幹トレーニングも状態によっては逆効果になることがあります。

日常生活でできるセルフケアはありますか？

姿勢のクセを見直し、左右均等に荷重をかけるよう意識すること、呼吸を深くゆっくり行うこと、軽い体操で緊張をほぐすことなどが有効です。当院では一人ひとりに合ったセルフケアもご提案しています。

整体で側弯症は治せますか？

完全に背骨の形を元に戻すことはできなくても、痛みの緩和や姿勢バランスの改善、進行予防といった点で整体の役割は大きいと考えています。日常生活の不快感の軽減にもつながります。

病院と整体は併用できますか？

はい、当院では病院での検査や装具治療などを尊重しつつ、併用をおすすめしています。併用することで、経過観察や診断に加え、日常的なケアや負担軽減のアプローチが可能になります。

子どもの側弯症にも対応できますか？

はい、成長期のお子さまにも優しい施術で対応しています。姿勢や筋肉のバランスを整えることで、身体への負担をやわらげるサポートが可能です。ただし、成長期の側弯症は進行する可能性があるため、病院での定期的な検査や経過観察は必須です。当院では、医療機関との併用をおすすめしながら、無理のない安全な施術でお子さまの状態に寄り添っていきます。保護者の方への説明も丁寧に行い、安心して通っていただけるよう心がけています。

側弯症でいろいろ悩まされていた皆さまも、当院で整体の施術を受けて、このような変化がありました。

脊柱の生理弯曲に働きかけ、体幹を整える当院の脊柱軸整法は、姿勢を整えるため側弯症との相性が非常に良く、症状の軽減や動きやすさの改善が期待できます。

「脊柱軸整法」は、古武術の身体操作にヒントを得て、脊柱の生理的弯曲・体幹の軸・関節のアライメントを整える手技です。神経と運動機能の連動にも着目し、姿勢や動作の質を高めることで、側弯症の症状緩和や生活の質の向上に繋げます。

側弯症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなりますので、我慢は禁物です。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

自分に合った方法を見つけて下さい