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「姿勢」と「自律神経」はなぜつながっているのか

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からだ回復センター京都城陽整体院の柴田です。最近、なんとなく体の調子が悪いと感じることはありませんか。病院で検査をしても「異常なし」と言われるのに、動悸や不眠、めまいといった不快な症状が続いていたら、それは自律神経失調症のサインかもしれません。

実は、普段何気なく続けている姿勢の悪さが、自律神経のバランスを大きく崩している可能性があるのです。デスクワークやスマホ操作で猫背になっていると、呼吸が浅くなり、血流が滞り、神経の働きにまで影響が出てしまいます。

今回は、なぜ姿勢と自律神経がこれほど深くつながっているのか、そのメカニズムと対策について詳しくお伝えしていきます。

院長:柴田

治療家でもある私が、体の仕組みからわかりやすく解説していきます

目次

自律神経とは何か

自律神経という言葉は聞いたことがあっても、具体的に何をしているのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。

自律神経とは、私たちが意識しなくても自動的に体の機能を調整してくれる神経のことです。心臓の拍動、呼吸のリズム、消化活動、体温調節、血圧のコントロールなど、生命維持に欠かせない働きをすべて担っています。

この自律神経は、交感神経と副交感神経という二つの神経から成り立っています。交感神経は体を活動モードにし、副交感神経は体をリラックスモードにする役割を持っています。

この二つがバランスよく働いていれば、私たちは健やかに日常を過ごすことができるのです。

ところが、現代社会ではストレスや生活習慣の乱れなどにより、このバランスが崩れやすくなっています。特に、長時間同じ姿勢でいることが多い現代人にとって、姿勢の乱れは自律神経のバランスを崩す大きな要因となっているのです。

当院にも、原因不明の不調を抱えて来院される方が多くいらっしゃいますが、検査をすると姿勢の問題が隠れていることが非常に多いのです。

姿勢が悪いと自律神経が乱れる三つの理由

それでは、なぜ姿勢が悪くなると自律神経のバランスまで崩れてしまうのでしょうか。

ここでは、その仕組みを三つの視点から詳しく見ていきましょう。あなたの日常にも当てはまる部分があるかもしれません。

1、呼吸が浅くなることで酸素不足に

猫背や前かがみの姿勢が続くと、胸郭が圧迫されて横隔膜がしっかりと動かなくなります。すると、自然と呼吸が浅くなり、体全体に十分な酸素が行き渡らなくなってしまうのです。酸素が不足すると、脳や内臓の働きが低下し、疲労感やだるさを感じやすくなります。

さらに、浅い呼吸は交感神経を刺激し続けるため、体が常に緊張状態に置かれてしまいます。深くゆったりとした呼吸は副交感神経を優位にし、リラックスした状態を作り出しますが、姿勢が悪いとそれができません。

実際に当院の検査でも、姿勢が崩れている方のほとんどが慢性的な酸素供給不足の状態にあることが確認されています。

2、血流が悪化して全身に影響

姿勢が崩れると、筋肉が不自然な緊張を強いられ、血管が圧迫されて血流が滞ります。特に、首や肩、背中の筋肉が硬くなると、脳への血流も悪くなり、頭痛やめまい、集中力の低下といった症状が現れやすくなります。

血流の悪化は、自律神経にとって大きなストレスとなり、バランスを乱す原因になるのです。

また、血流が悪いと体温調節もうまくいかなくなり、冷え性や手足のしびれといった症状も出やすくなります。血液は栄養や酸素を運ぶだけでなく、老廃物を回収する役割も担っているため、血流が滞ることで疲労物質が体内に溜まりやすくなります。

こうした悪循環が、慢性的な不調や自律神経の乱れを引き起こす大きな要因となっています。

3、神経が圧迫されて伝達不良に

姿勢が悪くなると、背骨や骨盤が歪み、その周囲を通っている神経が圧迫されることがあります。特に、自律神経は背骨の両脇を通っているため、背骨の歪みは自律神経に直接的な影響を与えるのです。

神経が圧迫されると、神経の伝達がうまくいかなくなり、内臓の働きや体温調節、ホルモンバランスにまで悪影響が及びます。

当院の施術では、脊柱のバランスを整えることで神経の圧迫を解放し、自律神経の働きを正常化することを目指しています。

実際に、姿勢を整えただけで不眠や消化不良、動悸といった症状が改善されるケースも少なくありません。それだけ、姿勢と神経の関係は密接だということです。

自律神経が乱れるとこんな症状が現れます

自律神経のバランスが崩れると、体にはさまざまなサインが現れます。

不眠や寝つきの悪さ、朝起きられない、疲れが取れないといった睡眠に関する症状は、自律神経の乱れの代表的なサインです。また、頭痛やめまい、肩こり、首の痛み、動悸、息苦しさといった身体症状も、自律神経のバランスが崩れることで起こりやすくなります。

さらに、消化器系にも影響が出やすく、便秘や下痢、胃の不快感、食欲不振といった症状も自律神経の乱れと深く関係しています。

精神的な面では、不安感やイライラ、気分の落ち込み、集中力の低下といった症状が現れることもあります。これらの症状が複数重なると、日常生活に大きな支障をきたし、生活の質そのものが低下してしまいます。

病院で検査をしても「異常なし」と言われることが多いのも、自律神経の乱れの特徴です。しかし、症状があるということは、体が何かしらのSOSを出しているということです。姿勢という体の土台を整えることで、これらの症状が劇的に改善することがあるのです。

あなたの姿勢は大丈夫?簡単チェックリスト

ここまで姿勢と自律神経の関係についてお話ししてきましたが、あなた自身の姿勢は大丈夫でしょうか。今から紹介する簡単なチェックリストで、ご自身の状態を確認してみてください。

当てはまる項目が多いほど、姿勢の乱れや自律神経への影響が出ている可能性があります。

姿勢のセルフチェック

まず、壁を使った簡単な姿勢チェックをしてみましょう。壁に背を向けて自然に立ち、かかと、お尻、肩甲骨、後頭部を壁につけてみてください。この時、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 後頭部が壁に自然につかない(顎が前に出ている)
  • 壁と腰の間に手のひら1枚分以上の隙間がある(反り腰)
  • 壁と腰の間にほとんど隙間がない(フラットバック)
  • 肩甲骨が壁にうまくつかない(巻き肩・猫背)
  • この姿勢を維持するのがきつく感じる

日常生活での姿勢チェック

次に、日常生活での姿勢の癖をチェックしてみましょう。無意識にやっている癖が、姿勢の乱れを引き起こしている可能性があります。

  • デスクワーク中、気づくと背中が丸まっている
  • スマホを見るとき、首が前に出ている
  • 椅子に座ると、すぐに足を組んでしまう
  • 片方の肩にばかりカバンをかけている
  • 立っているとき、片足に重心をかけている
  • 座っているとき、背もたれに寄りかかってしまう

自律神経の乱れチェック

最後に、自律神経の乱れによって現れやすい症状をチェックしてみましょう。以下の項目に当てはまるものがあれば、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません。

  • 寝つきが悪い、または朝起きるのがつらい
  • 疲れが取れず、常にだるさを感じる
  • 頭痛やめまい、立ちくらみがよくある
  • 肩こりや首の痛みが慢性的にある
  • 動悸や息苦しさを感じることがある
  • 便秘や下痢など、消化器系の不調がある
  • 手足が冷えやすい
  • 些細なことでイライラしたり、不安を感じたりする
  • 集中力が続かない
  • 気分が落ち込むことが多い

チェック結果の見方

それぞれのカテゴリーで、以下のように判断してみましょう。

姿勢のセルフチェック(壁立ちチェック)で2つ以上当てはまる方は、姿勢の歪みが進行している可能性があります。

日常生活での姿勢チェックで3つ以上当てはまる方は、無意識の習慣が体の不調を引き起こしているサインです。

そして、自律神経の乱れチェックで5つ以上当てはまる方は、自律神経のバランスが崩れている可能性が高いです。

もし複数のカテゴリーで該当項目が多い場合は、姿勢の乱れが自律神経に影響を与えている可能性が高いと言えます。特に、姿勢のセルフチェックと自律神経の乱れチェックの両方で多く当てはまる方は、早めの対策をお勧めします。

もし多くの項目に当てはまったとしても、心配しすぎる必要はありません。大切なのは、今の自分の状態に気づき、改善に向けて一歩を踏み出すことです。次のセクションでは、具体的な改善方法についてお話ししていきます。

日常生活でできる姿勢改善のポイント

それでは、自律神経を整えるために日常生活でどのようなことを意識すればよいのでしょうか。まず大切なのは、座り方と立ち方です。

デスクワークをしている方は、椅子に深く腰掛け、背もたれに背中を軽くつけるようにしましょう。足裏は床にしっかりとつけ、膝の角度が90度になるように調整することが大切です。

パソコンの画面は目線の高さに合わせ、首が前に出ないように注意してください。スマホを見るときも、目線の高さまで持ち上げるようにすると首への負担が軽減されます。

また、長時間同じ姿勢でいることを避け、こまめに立ち上がってストレッチをすることも重要です。30分に一度は席を立ち、肩を回したり背伸びをしたりするだけでも、血流が改善されます。

さらに、呼吸法も自律神経を整えるために非常に有効です。

鼻からゆっくりと息を吸い、口からゆっくりと吐く腹式呼吸を、一日に数回意識して行うだけでも、副交感神経が優位になりやすくなります。寝る前に5分間だけ深呼吸をする習慣をつけると、睡眠の質も向上しますよ。

根本から改善するために専門家を頼ってください

日常生活での工夫も大切ですが、すでに慢性化している症状や、なかなか改善しない不調に関しては、専門家による施術を受けることをお勧めします。

当院では、姿勢分析ソフトを用いた詳細な検査を行い、どこに問題があるのかを数値化して把握します。その上で、脊柱の生理的弯曲に働きかける独自の施術法「脊柱軸整法」を用いて、体幹のバランスを整えていきます。

この施術法は、無理な力を使わず、体に優しい調整を行うため、痛みに敏感な方や初めて整体を受ける方にも安心して受けていただけます。

姿勢が整うことで神経の圧迫が解放され、血流が改善し、呼吸も深くなり、自律神経のバランスが自然と整っていくのです。

また、当院では管理栄養士としての知識を活かし、食事や栄養面からのアドバイスも行っています。

自律神経を整えるためには、ビタミンB群やマグネシウムなど、神経の働きをサポートする栄養素をしっかりと摂ることも大切です。体の内側と外側の両方からアプローチすることで、より早く、より確実に改善へと導くことができます。

まとめ

姿勢と自律神経は、一見別々のものに見えて、実は深くつながっています。猫背や前かがみの姿勢が続くことで、呼吸が浅くなり、血流が悪化し、神経が圧迫され、その結果として自律神経のバランスが崩れてしまうのです。

そして、自律神経が乱れると、不眠や疲労感、頭痛、消化不良、不安感といったさまざまな症状が現れます。

日常生活での姿勢の意識や呼吸法、適度な運動といったセルフケアも大切ですが、根本的な改善を目指すなら、専門家による検査と施術を受けることをお勧めします。

当院では、姿勢の乱れや自律神経の不調に悩む方々を、20年以上の経験と独自の技術でサポートしてきました。

もし、あなたが今、原因不明の不調に悩んでいるのなら、それは姿勢からのサインかもしれません。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。

あなたが笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。どんな小さなことでも構いません。まずはあなたの体の声に耳を傾けてみませんか。


院長:柴田

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