天候で悪化する頭痛、それは本当に片頭痛？緊張型頭痛との違い

こんにちは、からだ回復センター京都城陽整体院の柴田です。雨が近づくたびに頭が重くなったり、天気予報を見る前に体調で天候がわかってしまったりすることはありませんか。

「これって天気のせいなの、それとも肩こりが酷くなってる？」と、ご自分の頭痛の原因がわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

当院にも、天候が崩れるたびに緊張型頭痛のような締めつけ感に悩まされている方がたくさん来院されます。実は、天候の変化で悪化するのは片頭痛だけではありません。気圧の影響を受けて緊張型の頭痛も強まることがあるのです。

天候で悪化する頭痛、片頭痛？それとも緊張型？

雨の日や台風が近づくと頭が重くなる、曇りの日に肩や首がいつも以上に張る、そんな経験がある方は少なくありません。

天候の変化で頭痛が悪化するというと「片頭痛」をイメージされる方が多いかもしれません。確かに片頭痛は気圧の影響を受けやすいとされていますが、実は緊張型の頭痛も天候の変化に影響されることがあるのです。

では、どちらのタイプかを見分けるポイントはどこにあるのでしょうか。片頭痛の場合は、ズキンズキンと脈打つような痛みが片側に出やすく、動くと悪化し、光や音に敏感になることが多いです。

一方で緊張型は、頭全体が締めつけられるような重だるい痛みがあり、首や肩のこりを伴い、夕方から夜にかけて悪化しやすい傾向があります。

当院に来院される方の中にも、「天気が悪くなると頭が痛い」と訴えて来られた方が、詳しくお話を伺うと締めつけられるような痛みであり、肩こりや首こりを伴っているケースが非常に多くあります。

天候に影響される頭痛がすべて片頭痛とは限らない、この認識を持つことが適切な対処への第一歩です。

気圧の変化が緊張型の頭痛を悪化させる仕組み

では、なぜ気圧の変化によって緊張型の頭痛が悪化するのでしょうか。その背景には、自律神経の乱れ、血流の低下、呼吸の浅さという3つの仕組みが関係しています。

気圧が下がると、体はそれに対応しようとして自律神経が揺らぎます。すると、無意識のうちに首や肩、背中の筋肉がぎゅっと緊張してしまうのです。もともと姿勢の崩れや長時間のデスクワークで筋肉が張っている状態に、さらに気圧の変化が重なることで、頭痛が引き起こされやすくなります。

また、筋肉が緊張すると血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に届かなくなります。その結果、痛みを感じやすい状態が続くのです。さらに、呼吸が浅くなることで体の回復スイッチがうまく入らず、疲労が抜けにくくなります。

天候そのものが原因なのではなく、天候の変化に対応できない体の状態こそが問題なのです。だからこそ、気圧のせいだと諦めるのではなく、体の土台を整えることが大切になります。

なぜマッサージやストレッチで楽にならないのか

「肩がこっているから」と強めにもみほぐしてもらったり、首をぐるぐる回したりしても、その場は楽になるけれどすぐに元に戻ってしまう。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

実は、天候の影響を受けているときの体は、普段以上に刺激に対して敏感になっています。強くほぐせばほぐすほど、かえって筋肉が防御反応を起こしてしまい、余計に緊張が強まることもあるのです。

緊張型の頭痛に必要なのは、無理に緩めることではなく、体が自然と力を抜ける状態に導くことです。

当院では、強く押したり揉んだりせず、体全体のバランスを整えることで、筋肉が自然と緩んでいくような施術を行っています。力を入れて頑張るのではなく、力が抜けることこそが回復への近道なのです。

天候で悪化する頭痛に整体ができること

整体にできるのは、「気圧に振り回されにくい体の土台をつくる」ことです。天候は自分ではコントロールできませんが、体の状態は変えることができます。

当院では、首だけ、肩だけといった部分的なアプローチではなく、背骨全体、呼吸の深さ、神経の働きといった全身のつながりを見ながら施術を行います。姿勢が整い、呼吸が深くなり、自律神経のバランスが取れてくると、同じように気圧が下がっても以前ほど症状が出なくなっていくのです。

また、当院では検査を大切にしています。なぜ頭痛が出るのか、どこに負担がかかっているのか、自律神経の状態はどうなのかを丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った施術計画を立てていきます。強く押さない、無理に変えようとしない、体が本来持っている回復力を引き出す施術だからこそ、根本的な改善につながっていくのです。

病院で「異常なし」と言われた方へ

病院でレントゲンやMRIを撮っても異常が見つからず、「特に問題ありません」と言われてしまった。でも、実際には頭が重くてつらい。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

画像検査で異常がないということは、骨や関節に器質的な問題がないということです。それ自体はとても良いことですが、だからといって症状がないわけではありません。むしろ、検査で異常が見つからない不調こそ、機能的な問題である可能性が高いのです。

姿勢のバランスが崩れている、筋肉の緊張が続いている、自律神経が乱れている、こうした機能的な問題は、画像検査では映りません。だからこそ、丁寧な問診と検査によって体の状態を把握し、本当の原因を見極めることが必要になります。

もちろん、病院での診察や検査を否定するわけではありません。医療機関での診断は非常に重要ですし、まずは病院で診てもらうことも大切です。ただ、「異常なし」と言われたあとにどうするか、そこで諦めずに別の視点から体を見直すことも、改善への大切な選択肢なのです。

まとめ｜天候の変化に左右されにくい体づくりという選択

雨の日になると頭が重くなる、天気が崩れると体調まで悪くなる。そう感じるのは、決して気のせいではありません。天候や気圧の変化は、体にとって確かに大きな刺激になります。

ただ、天候そのものが「原因」なのではなく、その変化に対応しきれない体の状態が重なったときに、緊張型頭痛は強く出やすくなります。毎回同じように悪化するのであれば、それは体が「少し無理をしていますよ」と教えてくれているサインかもしれません。

「天気のせいだから仕方ない」と諦めてしまう前に、首や肩だけでなく、姿勢や呼吸、自律神経の働きといった体全体の状態にも目を向けてみてください。

病院で「異常なし」と言われたものの不安が残っている、マッサージや薬だけでは改善しきれない――そんなときは、一人で抱え込まず、整体という視点も選択肢の一つとして知っていただけたら幸いです。

この症状について、もう少し知りたい方へ

この記事では、緊張型頭痛について、整体の視点からお伝えしてきました。

症状別のページでは病院との役割の違いや、当院での考え方、実際に来院された方の声なども紹介しています。「自分の状態に近いかもしれない」そう感じる部分があれば、参考にしてみてください。

――――――――――

からだ回復センター京都城陽整体院

からだ回復センター京都城陽整体院には、城陽市・宇治市・京田辺市を中心に、京都府南部にお住まいの方が多く来院されています。

病院で「異常はない」と言われたものの、体の不調が続いて不安を感じている方や、薬だけに頼らず、体の状態を整えていきたいと考えている方からご相談をいただくことが多い整体院です。

アクセス・通いやすさについて

• 近鉄京都線「富野荘駅」から徒歩4分
• 京奈和自動車道「城陽インター」から車で約5分
• アルプラザ城陽から車で約5分
• 駐車場2台完備（お車でのご来院も便利です）

※京都市内や奈良県からお越しの方もいらっしゃいます。対応エリア外にお住まいの方も、どうぞお気軽にご相談ください。