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自律神経の乱れと栄養の深い関係

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はじめに ― なぜ「栄養」なのか?

「なんとなく体がだるい」「朝がつらい」「気持ちが落ち込みやすい」そんな日が続くと、自分でもどうしていいのかわからなくなってしまいますよね。

病院で検査をしても「異常なし」。薬を飲んでも、良くなった気がしない。「このままずっと不調と付き合っていくしかないのかな……」そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

もしかすると、あなたのその不調――実は「栄養の不足」や「栄養のアンバランス」が関係しているかもしれません。

私たちの体も心も、日々の食べ物から作られています。食べることは、単にお腹を満たすだけでなく、細胞や神経、ホルモンの働きまでも支える、まさに“土台”のような役割をしています。

だからこそ、その土台が少し崩れると、自律神経がうまく働かなくなり、心や体にさまざまな不調として現れてしまうことがあるのです。

これは決して、食べ方が悪いとか、自己管理ができていないとか、そういう話ではありません。現代の食環境や生活スタイルの中では、誰にでも起こり得る自然なことなのです。

だからこそ、責めないでくださいね。

このコラムでは、自律神経の不調と「栄養」のつながりについて、わかりやすく、そして少しやさしく掘り下げていきたいと思います。

読んでくださるあなたが、「なるほど、そういうことだったんだ」と少しでもホッとできたり、「ここから変えてみよう」と思えるきっかけになれば嬉しいです。

次の章では、自律神経と栄養の具体的な関係について、お話ししていきますね。

自律神経の乱れに栄養が関わる理由

自律神経は、私たちが意識しなくても体の中を整えてくれている“すごい仕組み”です。呼吸や血流、消化、体温の調整、ホルモンの分泌など、命を守るための働きのほとんどを、この自律神経が静かにこなしてくれています。

ところが最近、この自律神経のバランスを崩す方がとても増えています。

ストレス、働きすぎ、不規則な生活…。そうした外側の要因ももちろん関係していますが、見落とされがちな“もうひとつの理由”があります。

それが、「体の中の材料=栄養素が足りていない」ことです。

神経も、栄養でできています

たとえば「元気を出したいときに必要なホルモン」や「気持ちを落ち着ける神経伝達物質」は、脳の中で作られています。でも、それを作るためには、材料が必要なんです。

その材料になるのが――

たんぱく質(アミノ酸)、ビタミンB群、鉄、亜鉛、マグネシウム、そして脂質などの栄養素です。

どれかひとつでも不足すると、うまく作れなかったり、働きが鈍くなってしまいます。そうなると、気分が落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなったり、体が緊張しっぱなしになったり…。自律神経が乱れた状態へとつながっていってしまうのです。

栄養の不足は、目に見えないから気づきにくい

栄養不足と聞くと「ちゃんと食べているから大丈夫」と思われる方も多いのですが、実は問題はもっと“深いところ”にあります。

  • 食べていても、吸収できていない
  • ストレスや冷えで胃腸の働きが落ちている
  • 食品添加物や過剰な糖質で、ビタミンが消耗されている

現代の生活では、こうしたことが重なり合って、気づかないうちに“足りていない体”になっている方がとても多いのです。

あなたの不調は、あなたのせいではありません

自律神経の乱れや心の不調は、本人が「弱いから」とか「我慢が足りないから」と思いがちですが、それは違います。

脳や神経の働きに必要な栄養が、静かに足りなくなっているだけ。それは、がんばってきた証でもあります。

だからこそ、まずは体の声にそっと耳を傾けてみてください。そして、「栄養」という視点から体を見直すことで、自律神経はもう一度ちゃんと整っていく力を持っています。

次の章では、栄養と深く関係する「腸」と「脳」のつながり、いわゆる「脳腸相関」について、少し詳しくお話していきますね。

脳と腸はつながっている ―「脳腸相関」とは?

ストレスを感じると、お腹が痛くなったり、便がゆるくなったり…。そんな経験、ありませんか?

また逆に、腸の調子が良くない日には、なんだか気分まで沈んでしまったり、イライラしやすくなったりすることも。

実はこれ、「気のせい」ではないんです。

腸は“第二の脳”とも呼ばれています

脳と腸は、まるで会話をしているかのように、日々情報をやりとりしています。これを医学的には「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。

脳から腸へはもちろん、腸からも脳へと信号が送られており、どちらかの調子が崩れると、もう一方にも影響が出る――そんな密接な関係なのです。

特に、腸には「腸管神経系(ちょうかんしんけいけい)」と呼ばれる独自の神経ネットワークが存在し、その神経の数はなんと脳に次いで多いと言われています。

だからこそ、腸の状態は心の状態にも、そして自律神経のバランスにも強く関係してくるのです。

セロトニンの多くは腸で作られている

セロトニンという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させたり、ストレスを和らげたりする働きがあります。

実はこのセロトニン、体内にあるうちの約9割が腸の中で作られているのです。

つまり、腸の環境が整っていなければ、セロトニンがしっかり作られず、脳にも伝わりにくくなってしまうのです。

腸の不調が続くと、なぜか不安感やイライラ、やる気の低下を感じやすくなるのは、このためでもあります。

腸内環境が整うと、自律神経も落ち着きやすくなる

腸が元気になると、神経もホルモンもスムーズに働くようになります。逆に、便秘や下痢が続いていたり、ガスがたまりやすいなどの状態があると、自律神経のバランスも乱れがちになります。

日々の小さな「おなかのサイン」は、実は体全体のバランスを映す“鏡”のようなもの。

もし思い当たることがあるなら、腸にやさしい生活を心がけることで、心や体が少しずつ整っていくかもしれません。

自律神経を整える第一歩として、「腸を整えること」はとても大切な視点です。

次の章では、腸内環境を良くするための具体的なヒントをお届けしますね。

腸内環境を整えることの重要性

前の章でお伝えしたように、腸はただの消化器官ではありません。心の状態にも、自律神経のバランスにも影響を与える、大切な“もう一つの脳”のような存在です。

そんな腸を、少しでも元気にしていくことができたら――

それは、今のあなたの不調をやわらげる大きな一歩になるかもしれません。

「腸にやさしい生活」とは?

腸を整えることは、決して特別なことではありません。むしろ、ちょっとした日々の積み重ねが、腸を少しずつ元気にしてくれます。

たとえば、こんなことから始めてみるのもいいかもしれません:

  • 発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルトなど)を毎日のどこかに取り入れる
  • 食物繊維(野菜・海藻・きのこなど)を意識して摂ってみる
  • 水分をしっかりとる(常温または温かいものが理想です)
  • お腹を冷やさないようにする(腹巻や湯たんぽなども有効です)
  • 夜更かしを避け、睡眠をしっかりとる

どれも当たり前のようなことかもしれませんが、腸はとても繊細で、こうした日々の“やさしさ”を確かに受け取ってくれます。

「無理なくできること」から始めるのが大切です

「毎日〇〇をしなければいけない」「完璧な食事を目指さなきゃ」――そんなふうに構えてしまうと、かえって心も体も疲れてしまいます。

腸は、プレッシャーにも敏感です。

だからこそ、「できるときに、できることを」「気づいたときに、ちょっと変えてみる」くらいの軽やかな気持ちで大丈夫。

自分にとって心地よいこと、続けられそうなことを、ひとつだけ見つけてみてください。それが、腸内環境を整えるスタートラインになります。

腸が整うと、心にも体にも“余裕”が生まれる

腸の調子が良くなると、便通がスムーズになるだけでなく、呼吸が深くなったり、疲れにくくなったり、自然と気持ちも前向きになってくることがあります。

「朝が少し楽になった」「気づいたら、イライラすることが減っていた」そんな小さな変化が、気づけば“生きやすさ”につながっていくのです。

あなたの腸は、あなた自身が整えてあげることができます。そしてその変化は、きっと自律神経の働きにも、心の落ち着きにも、じわじわと届いていきます。

次の章では、体の外側――つまり姿勢や呼吸、神経へのアプローチとしての「整体的な視点」についてお話ししていきますね。

自律神経を整える整体的アプローチ

自律神経の不調は、決して「心の問題」や「気持ちの持ちよう」だけで起こるわけではありません。これまでお話ししてきたように、栄養や腸の状態といった体の“内側”の問題が深く関わっています。

でも、実はもうひとつ大切な視点があります。

それが、「体の外側」――姿勢、呼吸、筋肉の緊張など、体の使い方です。

自律神経は「体の動き」からも整えられる

たとえば、ずっと背中を丸めてパソコンに向かっていたり、いつも同じ側で荷物を持っていたり。そういった何気ない習慣が、知らず知らずのうちに体をかたくし、自律神経にもじわじわと負担をかけていることがあります。

特に現代は、呼吸が浅くなりやすい生活スタイルです。

呼吸が浅くなると、副交感神経(リラックスをつかさどる神経)の働きが弱くなり、常に緊張状態に。それが、慢性的な疲れや眠りの浅さ、集中力の低下へとつながってしまうのです。

「整える」とは、緩めて、ゆるめて、整えること

整体的な視点では、まず緊張している筋肉をやさしくゆるめることがとても大切です。強く押したり、無理に伸ばしたりする必要はありません。ただ、ゆっくり呼吸して、心地よい姿勢をとるだけでも、体は少しずつ整っていきます。

呼吸を深くする
肩の力を抜く
腰やお腹を冷やさない
軽く体を動かしてみる
湯船にゆっくり浸かってみる

そんな、ほんの小さな動きで、自律神経は少しずつバランスを取り戻していきます。

自分の体の声を聞くこと

自律神経が乱れているときは、頭が忙しくなりがちで、自分の体のことに意識が向きにくくなります。
「疲れているはずなのに休めない」「眠れていないのに、どこがつらいのかわからない」そんなふうに感じることもあるかもしれません。

でも、それは決しておかしなことではありません。それだけ体と心が“がんばってきた”ということなのです。

整体的なケアは、「体の声を聞いてあげる時間」を取り戻すきっかけになります。そして、体に手を当てる、そっと触れる、呼吸に意識を向ける――そうした“やさしい働きかけ”が、自律神経にとっても安心のサインになるのです。

これまでお話してきた「体の中を整える栄養・腸の話」、そして「外側を整える整体的アプローチ」。これらは、どちらも切り離せないものです。

次の章では、そのふたつをつなぐような視点――「内と外のバランス」について、一緒に考えてみましょう。

体の中と外を整える ― どちらも大切な視点へ

ここまで、体の“中”と“外”、それぞれから自律神経にアプローチする方法をお話ししてきました。

少しだけ、振り返ってみましょう。

内側からのケアとしては、

  • 栄養を満たすこと
  • 腸を整えること

外側からのケアとしては、

  • 姿勢や呼吸をゆるめること
  • 緊張をほぐす整体的なアプローチ

どちらも、決して特別なことではありません。でも、どちらか一方だけでは届かないことがあるのも、また事実です。

バランスがとれてこそ、自律神経は安定する

自律神経は、体のすみずみに張りめぐらされていて、内臓にも、筋肉にも、皮膚にも、血管にも影響を与えています。

だからこそ、「中」と「外」、どちらか片方だけを整えるよりも、両方をゆるやかに整えていくことが大切です。

たとえば、どれだけ栄養が足りていても、呼吸が浅くて交感神経が過剰に働いていれば、うまく吸収されなかったり、休息モードに入れなかったりします。

逆に、整体などで体の緊張をほぐしても、体の中の材料が不足していれば、回復力そのものがうまく働きません。

まるで、車の両輪のような関係。どちらかが止まってしまうと、進みにくくなるのです。

何より大切なのは、「自分に合うペースを見つけること」

体を整える方法はたくさんありますが、大切なのは「あなたにとってちょうどよい方法」を見つけていくことです。

体質、性格、生活環境、抱えている悩みや疲れの種類は、人それぞれ。同じ方法がすべての人に効くわけではありませんし、今は合わなかったものが、数ヶ月後にはちょうどよく感じることもあります。

だからこそ、焦らずに、比べずに、自分の“今の感覚”を信じてみてください。

  • 気になることを、少し調べてみる
  • 体の声に、耳をすませてみる
  • 今日は、ひとつだけ意識してみる

そんなふうに、自分自身との関係をていねいに育てていくことが、結局は自律神経を整える最も大切な土台になるのだと思います。

次の章では、ここまでの総論をやさしくまとめながら、最終的に大切なのは「一人ひとりに合った対応」という視点を深めていきますね。

総論はここまで。大事なのは“あなたに合わせること”

ここまでお読みいただいて、本当にありがとうございます。

栄養、腸、姿勢や呼吸、体の緊張……これらはすべて、自律神経を整えるための「大切な視点」です。

ですが、これらはあくまでも“総論”。

どれも間違っていませんが、「今のあなたに本当に必要なこと」は、実は人によってまったく違います。

そしてそれこそが、今、いちばん伝えたいことです。

情報が多すぎる時代だからこそ、選ぶ力が必要

現代は、少し検索するだけで、さまざまな健康情報が手に入ります。
「この食材が自律神経に効く」
「この呼吸法が効果的」
「腸を整えるにはこれがベスト」

確かに、それぞれに根拠はあるのかもしれません。でも、そこに、あなた自身に合っているかどうか”の視点はあるでしょうか?

何をどう選び、どう組み合わせ、どう順番に取り入れていくか。それを一人で見極めるのは、実はとても難しいことです。

例えば、先ほど、発酵食品のヨーグルトも取り入れると良いと書きました。

総論では間違いありませんが、実は、各個人の腸内細菌叢によって合うヨーグルト、合わないヨーグルトがあります。また、ヨーグルト自体が合わない人もいます。

その見分け方まで、伝えてこそ、価値ある情報です。

私は「管理栄養士」であり「治療家」でもあります

だからこそ、私は「その人に合わせてアドバイスする」ということに、専門的な価値を感じています。

自律神経の不調を抱える方にとって、「栄養の知識」だけでも不十分。

「整体的な視点」だけでも片手落ち。

体の中と外、その両方を見られる立場だからこそ、あなたの状態に合わせて、本当に必要なものを見極め、“今のあなたに合った整え方”をご提案できるのです。

それは、ネットで拾える知識や「〇〇が良いらしい」という一般論では手が届かない、あなただけのための、あなただけの組み合わせ。

あなた専用の“整え方”を一緒に探していきましょう

症状は似ていても、原因も体質も、暮らし方も違います。だからこそ、テンプレートではなく、オーダーメイドで考える必要があるのです。

「自分には何が足りていないのか?」

「何を優先すれば、楽になるのか?」

「焦らず整えていくには、どんな順番がいいのか?」

それを一緒に見つけていくために、私はいます

情報の時代にこそ、個人対応の価値がある

無料の情報があふれている今だからこそ、それを精査して、選んで、あなただけの答えに落とし込むことに価値があります。

あなたが自分自身を理解し、過不足のない整え方で、安心して毎日を送れるようになるために。私は、その伴走者でありたいと思っています。

ここから先は、「あなたにとっての本当の整え方」を一緒に探す旅です。

気になること、困っていることがあれば、どうぞ遠慮なく声をかけてくださいね。

あなたのからだと心が、もっと軽く、自由になりますように

そしてその日々のために、私がそばでお手伝いできることがあれば、どうぞ安心してご相談ください。

一人で抱え込まなくて大丈夫です。
私があなたと一緒に歩んでいきます。


院長:柴田

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住所
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電話番号
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