
院長:柴田お気軽にご相談ください!

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顎の痛みが続いて、歯医者さんでマウスピースをもらったけれど良くならない。そんな経験はありませんか。病院で「異常なし」と言われたのに、食事のたびに顎がカクカクする、痛みがぶり返す——そういう方ほど、食事中の”食べ方の癖”が症状を長引かせている可能性があります。
実は、顎関節症がなかなか改善しない方の多くに、無意識に続けているある共通した癖が見られます。何を食べるかだけでなく、どう食べているかが、顎への負担を大きく左右しているんです。
この記事では、整体師として延べ数千人の体をみてきた経験をもとに、食事中の噛み方と顎の関係について具体的にお伝えしていきます。今日の食事から、一つだけでも意識してみてください。


食事中の何気ない癖が、顎だけでなく首や肩にまで影響していることを、施術を通じて何度も目の当たりにしてきました。「食べ方を変えたら肩こりも楽になった」という声も珍しくありません
顎関節症の食事対策として、ネット上にはやわらかいものを食べましょうという情報があふれています。もちろん間違いではありませんが、それだけでは足りません。
食材の硬さを変えても、噛み方そのものに問題があれば、顎への負担は変わらないからです。毎日の食卓で繰り返されている”食べ方の癖”こそが、症状を長引かせている本当の原因であることが多いんです。
顎関節は耳の穴のすぐ前にある関節で、口を開け閉めするたびに左右が連動して動きます。1回の食事で数百回、1日トータルで数千回という単位で動き続ける、体の中でも特に使用頻度の高い関節です。
そこに偏った力が毎日かかり続ければ、少しずつ負担が積み重なっていきます。
噛み方のバランスが崩れると、顎関節の中のクッション(関節円板)に偏った圧力がかかり続けます。それが積み重なることで、関節がずれたり、周囲の筋肉が慢性的な緊張状態に陥ったりします。
臨床の現場で感じるのは、この「小さな負担の積み重ね」こそが症状を根付かせる最大の原因だということです。
食べ方の癖は、自分では気づいていないことがほとんどです。以下に当てはまるものがないか、ぜひ確認してみてください。
当院で長年みてきた経験から言うと、これらの癖が複数重なっているケースが非常に多く、逆に言えば、癖に気づくだけで改善の糸口がつかめることも多いんです。


「右の奥歯でしか噛まない」「左で噛むと痛いから右ばかり使ってしまう」——こうした片側噛みの癖は、顎関節に非対称な負担をかけ続けます。
顎の関節は左右でひとつの動きをするように設計されているため、片側ばかりに偏ると、使っていない側の筋肉が萎縮し、使いすぎている側は慢性的な疲労状態に陥ります。
自分の利き顎を確認するには、ガムを口に入れて自然に噛んでみてください。気づいたらどちら側で噛んでいますか?ほとんどの時間同じ側で噛んでいる方は、片側噛みの癖がある可能性があります。
食事後に片側のこめかみや頬だけが疲れる感覚がある方も要注意です。
片側噛みが習慣化すると、顎だけでなく首・肩・骨盤のバランスにまで影響が波及します。顎の問題は顎だけで完結しないことを、臨床の現場で何度も感じています。
忙しい毎日の中で、食事をゆっくり楽しむ時間がなかなか取れない方も多いと思います。ただ、早食いや大きな一口は、顎の関節とその周囲の筋肉に予想以上の負担をかけています。
口を大きく開ける動作そのものが、すでに顎関節への負荷になるからです。一口の量を少し小さめにするだけでも、顎への負担はかなり変わります。
食事中の姿勢も、顎関節への影響が大きいポイントです。スマホを見ながら、または画面に顔を近づけて前かがみで食べると、頭が体の前方に出た「スマホ首」の状態で咀嚼することになります。この姿勢では顎の動きが制限されるだけでなく、噛む筋肉の働きも偏ります。
整体師の視点から見ると、食事中の姿勢の乱れが、じわじわと全身のバランスを崩しているケースが非常に多いんです。
食事中に肘をテーブルについて頬杖をしている方は、顎関節に片側からの強い圧力をかけ続けています。頬杖をすると顔が傾くため、顎の動きが左右非対称になり、関節円板にじわじわと偏った負荷がかかります。
「食事のときだけ頬杖をする」という方も多いのですが、毎日の食卓で繰り返せば、顎関節症の引き金になることがあるんです。
頬杖は顎だけでなく、首・肩の歪みにもつながります。食事中に頬杖をする習慣がある方は、まずテーブルと椅子の高さを見直してみてください。肘がテーブルに乗りやすい環境がそもそも頬杖を誘発していることが多いからです。
「せんべいが好きだから」「ナッツは健康にいいから」と、痛みがあるのに硬いものを食べ続けている方がいます。関節に炎症がある状態でさらに負荷をかけることになるため、症状を悪化させるリスクが高まります。スルメ・フランスパン・硬いキャンディなどは、症状が落ち着くまでは控えておきましょう。
難しいことは何もありません。食事のたびに完璧にやろうとせず、まず一口だけ意識することから始めてください。毎日の積み重ねが、体を確実に変えていきます。食べ方を意識し始めてから、顎の痛みだけでなく肩こりや頭痛が楽になったという声を、当院でも多く聞いてきました。
まず試してほしいのが、左右均等に噛む習慣づけです。一口ごとに「今はどちらで噛んでいるか」を意識するだけで、無意識の片側噛みに気づけるようになります。慣れてきたら、利き顎と反対側でも意識的に噛む練習を、食事のはじめの数口だけ取り入れてみてください。気づくことが、変わる第一歩です。
一口を小さくして、しっかり噛んで飲み込む。シンプルなことですが、顎への負担軽減という観点では非常に効果的です。目安は一口あたり20〜30回程度。「以前よりも少し多く噛む」という意識を持つだけでも、体への影響は変わってきます。食事にかける時間も、できれば15分以上を意識してみてください。


椅子に深く座って背筋を自然に伸ばし、足が床にしっかりつく高さで食べることが、骨盤を安定させるという意味でも重要です。姿勢が整うと顎の動きも自然にスムーズになります。逆に言えば、食事中の姿勢の崩れは、体の中心から末端である顎にまで影響が出てきます。
ゆっくり噛むことで唾液もたっぷり出るため、消化にも良く、顎周りの筋肉への血流も改善されます。顎の筋肉が過度に緊張するのを防ぐ意味でも、時間をかけて食べることはとても大切です。
食事はただ食べ物を摂取する行為ではなく、体を整える時間でもあります。
顎関節症の症状は、日によって、また時期によって変化します。強い痛みがある時期と、少し落ち着いてきた時期とでは、食事の選び方も変えていく必要があります。
整体師でありながら、食と健康の専門的な知識も持つ立場から、時期別に整理しました。体のサインに合わせた食事選びを意識してみてください。


顎の痛みが強い時期は、咀嚼回数そのものを減らすことが最優先です。やわらかく調理した食材を選びながらも、栄養バランスが偏らないように意識してみてください。
やわらかいものだけに頼ると、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足しやすくなります。「茹でる・蒸す・煮込む」調理法を活用すると、素材がやわらかくなるだけでなく、栄養素もスープに溶け出して丸ごと摂れます。
| 食事 | メニュー例 | ポイント |
|---|---|---|
| 朝食 | 卵がゆ・豆腐の味噌汁・バナナ | タンパク質を確保しつつ、顎への負担を最小限に |
| 昼食 | 白身魚の煮つけ・茶碗蒸し・豆腐スープ | 魚でタンパク質とオメガ3脂肪酸を補給 |
| 夕食 | ポトフ風野菜スープ・柔らか豆腐ハンバーグ・ヨーグルト | 野菜を煮込んでビタミン補給。スープで栄養を丸ごと摂る |


痛みが落ち着いてきたら、少しずつ咀嚼に慣れる練習も必要になります。ただし、いきなり硬いものに戻すのは禁物です。歯ごたえのある食材でも、細かく切る・よく煮るといった工夫でかむ負担を調整しながら、段階的に食事の幅を広げていきましょう。
この時期は、顎関節の軟骨や靭帯の回復を後押しする栄養素を意識して摂ることがとても大切です。
症状が落ち着いたあとも、再発を防ぐ食習慣を続けることが重要です。
食事の多様性を取り戻しながら、噛み方・食べ方の意識はしっかり継続することが、再発しない体づくりの基本です。体が整ったあとこそ、日々の食卓の質が長期的な健康を左右します。
食べ方と同時に、何を食べるかも大切です。顎関節の軟骨・靭帯・筋肉は、栄養があってこそ修復されます。施術だけに頼るのではなく、食卓から体を支えることで、回復のスピードが変わってきます。
食と体の専門的な知識を持つ立場から、特に意識してほしい栄養素をお伝えします。
顎関節の軟骨や靭帯を構成するコラーゲンは、体内でタンパク質とビタミンCが組み合わさることで合成されます。どちらかが不足すると合成が滞るため、肉・魚・大豆製品などのタンパク質と、野菜・果物などのビタミンCを一緒に摂ることを意識してみてください。
単に「タンパク質をしっかり摂る」だけでは不十分で、両方をセットで考えることがポイントです。


顎関節に炎症がある時期は、体の中の炎症を抑える食材を積極的に取り入れることが大切です。サバ・イワシ・サンマ・サーモンなどの青魚に豊富なEPA・DHAは、炎症を和らげる働きが期待できます。
週に2〜3回は青魚を食卓に取り入れることを意識してみてください。缶詰を上手に活用するのも手軽でおすすめです。
咬筋や側頭筋など、顎周りの筋肉が慢性的に張っている方に、マグネシウムの不足が関係していることがあります。マグネシウムは筋肉の収縮と弛緩を調整するミネラルで、不足すると筋肉が必要以上に緊張しやすくなります。
ほうれん草・ひじき・納豆・アーモンド・そばなどに多く含まれています。マグネシウムと顎関節症の詳しい関係は、別の記事でもまとめていますのであわせて参考にしてみてください。
摂りすぎに気をつけてほしいものもあります。カフェイン(コーヒー・エナジードリンク)は交感神経を刺激し、食いしばりや筋肉の緊張を高める方向に働くことがあります。
アルコールは睡眠の質を下げ、夜間の歯ぎしりを誘発しやすくします。
精製された糖質(白砂糖・清涼飲料水など)の過剰摂取は、体の炎症反応を高める可能性があります。「やめる」のではなく「減らす」という意識で、無理なく取り組んでみてください。
実際に多くの方をみてきた中で感じるのは、顎関節症の方に共通して見られることがあります。それは、食事の噛み方の偏りと、全身の体のバランスの歪みがほぼセットで現れているということです。
体は全体でひとつのシステムとして機能しているため、顎の使い方の偏りが首・肩・背骨・骨盤のバランスに影響を与え、逆に体の歪みが顎関節の動きを制限していることもあります。
「食べ方を意識してもなかなか左右均等に噛めない」という方は、体側の問題が先にある可能性があります。例えば骨盤が左に傾いていれば、それを補正しようと体全体が傾き、最終的には顎の動きにも左右差が生まれます。
噛み方の癖だけを意識で直そうとしても、根本にある体のバランスが整わなければ、元に戻ってしまうことがよくあるんです。
肩こりや自律神経の不調を専門にみてきた立場から言うと、食いしばりや歯ぎしりは「自律神経の乱れ」が深く関係しています。
交感神経が過緊張状態にあると、顎周りの筋肉(咬筋・側頭筋)が慢性的に張り続けます。何を食べても顎が疲れる、朝起きると顎が重いという方は、自律神経側のアプローチが鍵になることがあります。
自律神経と顎関節症の詳しい関係はこちらの記事でも解説しています。


食べ方を意識しながら、体全体のバランスを整えることを並行して行うと、回復のスピードが変わってきます。施術で体のゆがみと筋肉の緊張を解きほぐしながら、食事から体を内側で支える。
このふたつが重なることで、症状の改善がスムーズになり、再発しにくい体につながります。「噛み方を変えたら肩こりも楽になった」という声を、当院では何度も聞いてきました。


「食事と噛み方の改善に加えて、日常生活でできるセルフケアも取り入れることで、体はより整いやすくなります。ストレッチやマッサージ、日常の注意点については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
もし今、「もう少し様子を見てから」と感じている方がいらっしゃるなら、一つだけお伝えさせてください。顎関節症は、違和感が続くほど慢性化しやすい傾向があります。痛みや違和感が3週間以上続いている場合は、一度体の状態を客観的に確認してみることも大切です。
歯科でマウスピースを作ったけれど変化を感じにくい、病院で「異常なし」と言われたのに症状が続いている——そのような場合、顎以外の体のバランスや自律神経の影響が関係しているケースも少なくありません。
原因のある場所と症状が出ている場所が一致しないことも多いため、口腔内だけでなく、首・肩・骨盤を含めた全身をみる視点が改善のヒントになることがあります。
施術で体のバランスを整えながら、食事や栄養の観点からも無理なく続けられる工夫を取り入れていく。そうした日々の意識が、回復しやすい体づくりにつながっていきます。
特別な制限やサプリメントに頼るのではなく、今の生活の中でできることを一緒に考えてくれる場所を選ぶことが、長く安心して通える院選びのポイントです。
顎の痛みが続き、病院でもなかなか改善しなかった方へ。
原因がはっきりしないまま対処しても、症状は繰り返してしまうことがあります。
当院では、食事のことも含めて、からだ全体を丁寧に確認しながら改善のポイントを探していきます。こうすることで、「なぜ繰り返すのか」が見えてくることがあります。顎のこと、食事のこと、体全体のこと、どんな些細なことでも構いません。まずは気軽に話しかけてください。
開院して18年。患者さんの体を見ながら感じてきたのは、「症状を取ることはゴールではなく通過点だ」ということです。食事を楽しめる体、笑って会話できる毎日。やりたいことができる体に戻ることが、私の本当の目標です。
一人で悩まず、いつでも気軽にいらしてくださいね。
症状別ページでは、医療機関との役割の違いや当院の考え方、実際のご相談例なども紹介しています。「もしかしたら自分のことかもしれない」と感じる部分があれば、無理のない範囲で読んでみてください。
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からだ回復センター京都城陽整体院
院長 柴田 孝史(整体師・管理栄養士)
臨床の現場で、自律神経の乱れや慢性的な不調に悩む方のご相談を多く受けてきました。
体の外側(姿勢・緊張・動き)だけでなく、体の内側(美味しく食べながら体を支える食事や生活習慣)にも目を向けながら、無理のないサポートを大切にしています。
からだ回復センター京都城陽整体院には、城陽市・宇治市・京田辺市を中心に、京都府南部にお住まいの方が多く来院されています。
病院の検査では大きな異常が見つからなかったものの、不調が続いて不安を感じている方や、からだ全体を整えながら改善を目指したいとお考えの方からご相談をいただくことが多い整体院です。
アクセス・通いやすさについて
※京都市内や奈良県からお越しの方もいらっしゃいます。対応エリア外にお住まいの方も、どうぞお気軽にご相談ください。