
院長:柴田お気軽にご相談ください!

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こんにちは。突然の動悸や息苦しさが起きたとき、「また発作かもしれない」と思うだけで不安が大きくなることがありますよね。
パニック障害への対処法を知っておくことは、発作を必ずなくすためではありません。いざというときに自分を少し支え、毎日の不安を減らすための準備になります。
この記事では、発作が起きた瞬間に試せること、日常で控えたい習慣、再発を防ぐために整えたい生活の土台についてお伝えします。医療機関で治療中の方は、主治医から受けている指示を優先してください。
監修・執筆:柴田 孝史(整体師・管理栄養士/からだ回復センター京都城陽整体院 院長)


発作を恐れて自分を責めるより 困ったときに使える方法を一つずつ増やしていきましょう
この記事でわかること


パニック発作が始まると、心臓が激しく打つ、息ができないように感じる、倒れてしまうのではないかと思うなど、強い恐怖に包まれることがあります。そのようなときに「落ち着かなければ」と自分へ言い聞かせても、かえって焦りが強くなることもあります。
大切なのは、発作を力づくで消そうとしないことです。安全な場所を確保し、体の感覚から少し意識を離す方法を試してみましょう。
ただし、初めての強い胸痛、片側の麻痺、意識の異常、普段と違う激しい症状がある場合は、医療機関や救急への相談を優先してください。


呼吸が速く浅くなっていると感じるときは、まず大きく吸い込もうとせず、「ゆっくり吐く」ことから始めてください。吸うことを先に意識すると、過呼吸に近い状態を悪化させやすいため、吐く動作を起点にするのがポイントです。4-7-8呼吸法は、4秒ほどかけて鼻から吸い、無理のない範囲で7秒ほど息を止め、8秒ほどかけて口から細く吐く方法です。
数字にこだわりすぎる必要はありません。7秒止めることが苦しい方は、止める時間を短くしても構いませんし、「4秒吸う→4秒止める→4秒吐く→4秒止める」という箱呼吸法に切り替えても構いません。「吸うより吐く時間を少し長くする」程度に考えてください。
息を大きく吸い込みすぎたり、何度も深呼吸を繰り返したりすると、めまいや手足のしびれが強くなる場合があります。苦しくなったら中止し、自然な呼吸へ戻しましょう。
グラウンディングとは、不安な考えや体の感覚へ集中しすぎている意識を、目の前にある現実へ戻す方法です。
たとえば、周りに見えるものを5つ探し、触れられるものを4つ、聞こえる音を3つ、感じるにおいを2つ、口の中で感じる味を1つと、順番に意識してみます。
外出先なら、看板の色、床の模様、手に持っているバッグ、遠くの車の音、服の肌触りなどでも構いません。正しくできるかよりも、意識が今いる場所へ少し戻ることを目的にしてください。
発作中は、体の変化を何度も確認したくなります。しかし、脈拍を繰り返し測る、インターネットで症状を検索し続ける、鏡で顔色を確認し続けると、不安がさらに強くなることがあります。
また、「息をたくさん吸わなければ」と大きく速い深呼吸を続けると、呼吸が乱れ、ふらつきや手足のしびれが強くなることがあります。
発作中は症状と戦おうとせず、安全な場所で時間が過ぎるのを待つという選択も大切です。
一人でいることが不安なら、家族や友人へ「今、不安が強いので少し話を聞いてほしい」と連絡することも構いません。身近な人は、解決策を急ぐより、そばにいて落ち着いて声をかけることが助けになる場合があります。
発作を経験すると、二度と起きないようにしたいと思うのは自然なことです。しかし、不安を避けるための行動が、知らないうちに体調を不安定にしたり、行動範囲を狭くしたりすることがあります。
ここでは、絶対にしてはいけないと自分を縛るのではなく、症状が強くなりやすい習慣を知り、できるところから見直すための考え方をお伝えします。


コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク、コーラ、チョコレートなどに含まれるカフェインは、人によって心拍数の上昇、手の震え、落ち着かなさ、眠りにくさにつながることがあります。
コーヒー1杯に含まれるカフェイン量はおよそ60〜100mgとされ、パニック障害のある方は1日1杯程度を目安に控えるという考え方もあります。
こうした感覚が発作の症状と似ているため、「また始まるかもしれない」という不安を強める場合があります。
アルコールは、一時的に気持ちがゆるむように感じても、眠りを浅くしたり、体調の波を大きくしたりすることがあります。処方薬を飲んでいる方は、飲み合わせが問題になることもあるため、必ず主治医や薬剤師へ確認してください。
急にすべてをやめるより、午後のカフェインを減らすなど、続けられる範囲から見直すことが大切です。
発作が起きた場所を避けたくなるのは自然な反応です。電車、人混み、スーパー、会議室などを避けることで、一時的には安心できることもあります。
しかし、避ける場所が少しずつ増えると、「そこへ行けない自分」への不安がさらに大きくなる場合があります。
だからといって、怖い場所へ一人で無理に飛び込む必要はありません。苦手な場面へ少しずつ慣れていく取り組みは、主治医や認知行動療法に詳しい専門職と相談しながら進める方が安心です。
電車や通勤への不安については、「電車・通勤中にパニック発作が起きたときの対処法」の記事も参考にしてください。
再発を防ぐために、特別なことを毎日続けなければならないわけではありません。生活リズムを大きく乱しすぎないこと、疲れをため込みすぎないこと、体が緊張し続ける時間を減らすことが、毎日の土台になります。
体調には波があります。調子が悪い日があるからといって、すべてが元に戻ったわけではありません。できなかったことより、できた小さなことに目を向けながら、自分のペースを作っていきましょう。
休日に寝すぎてしまう、夜更かしが続く、朝食を抜くといった生活が重なると、心身のリズムが乱れやすくなります。
毎日同じ時間に完璧に眠る必要はありませんが、起床時間を大きくずらさないことは、一日のリズムを整える助けになります。
朝にカーテンを開け、光を浴び、顔を洗い、少量でも朝食をとる。こうした小さな習慣が、体に「一日が始まる時間」を伝えるきっかけになります。


体調が安定している日に、短い散歩、首肩をゆっくり動かす体操、軽いストレッチなどを取り入れると、体の緊張や気分の切り替えに役立つ場合があります。
ただし、動悸や息切れが怖い方が、急に強い運動を始める必要はありません。会話ができる程度の強さから始め、体調が悪い日は休むことも大切です。
ストレッチ、筋トレ、体操、ツボ押しについては、「パニック障害にストレッチは有効?体を整える運動」の記事で詳しくご紹介しています。
パニック障害は、本人の努力だけで完全に防げるものではありません。「もっと強くならなければ」「考え方を変えなければ」と、自分へ厳しくしすぎると、かえって心身の負担が増えることがあります。
ここでは、発症や悪化を自分の責任にしないことを前提に、ストレスを抱え込みやすい方が日常で意識したいこと、休むべきときと動くべきときの考え方をお伝えします。
責任感が強い方ほど、「迷惑をかけてはいけない」「最後まで自分でやらなければ」と考え、つらくても助けを求めにくいことがあります。
そんなときは、「全部できるか」ではなく、「今日できることは何か」と考えてみてください。予定を一つ減らす、返事を明日にする、家族へ頼る、休憩を取ることも、体調を守るための大切な行動です。
不安を一人で抱え込まず、早い段階で相談することは、弱さではなく自分を守る力です。
強い発作の直後、睡眠不足が続いているとき、めまいや胸の痛みが強いときは、無理に予定をこなそうとせず、休息を優先しましょう。症状が普段と違う場合や、悪化している場合は医療機関へ相談してください。
一方で、体調が比較的落ち着き、「少し外へ出てみようかな」「短い用事ならできそう」と感じる日には、小さく行動してみることが自信につながる場合があります。
大切なのは、休むか動くかを極端に決めないことです。今日は5分だけ歩く、買い物は近所だけにする、途中で戻ってもよいと決めるなど、余白を残した行動を選びましょう。
A. 発作そのもので命を落とすことは基本的にありません。ただし、胸の痛みや息苦しさは心疾患など他の病気でも起こるため、初めての症状や普段と違う強い症状があるときは、自己判断せず医療機関で確認してもらうことが大切です。
A. 発作の症状は多くの場合、数分から数十分程度でピークを越え、その後は自然に落ち着いていくとされています。「いつまで続くのか」という不安が、実際の時間よりも長く感じさせることもあります。詳しい持続時間の目安は「パニック障害の症状一覧」の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
パニック障害があると、発作が起きていない時間も「次はいつ来るのだろう」と不安を抱えながら過ごすことになります。そのつらさは、経験した方にしか分からない大きな負担です。
だからこそ、セルフケアを「自分で治さなければならない努力」にしないでください。発作が起きたときの選択肢を持ち、生活を少しずつ整え、必要なときには医療機関や周囲の人へ頼るための準備として考えてほしいと思います。
当院は医療機関ではないため、パニック障害の診断や薬の調整を行うことはできません。そのうえで、医療機関での治療を大切にしながら、首肩の緊張、姿勢、体のこわばり、生活リズムなど、身体面から毎日を整えるお手伝いをしています。
体のことだけでなく、食事、休息、日常の過ごし方まで、無理なく続けられる方法を一緒に考えます。一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。

